11月13日より始まったオスマントルコ帝国海軍の侵攻作戦に対し、ヨーロッパ諸国は連携して迎撃作戦を行った。その結果、11月16日をもってオスマン海軍の撤退を確認。迎撃作戦は成功に終わった。
本報告書は迎撃作戦の模様と経過を伝えるものである。


11月13日
ジブラルタル海峡付近において、情報収集活動を行っているオスマントルコ国籍と思しき密偵艦隊が出没。これを撃沈した航海者により「オスマントルコ帝国海軍が侵攻作戦を間近に控えている」との報告がなされた。


11月14日
「オスマントルコ帝国海軍の大艦隊が、東地中海からジブラルタル海峡に向け侵攻中」との第一報が入り、緊急事態が宣言される。

オスマン海軍は、ジブラルタル海峡からリスボン沖に偵察艦隊、先遣艦隊など50艦隊、ティレニア海とイオニア海に主力艦隊、制圧艦隊など150艦隊といった陣容で侵攻を開始。
西欧各国より、航海者に迎撃出動が発令される。

突然の襲来にも関わらず、数多の航海者が会戦海域に駆けつけ、迎撃作戦に参加。巧みな連携戦術を用いて奮闘し、多数のオスマン艦隊を退けた。
これにより、オスマン海軍は侵攻を一時断念、撤退を開始した。
しかし、捕縛したオスマントルコ兵士が再度の侵攻作戦の存在をほのめかす供述をしたため、警戒態勢を継続することとなった。


11月16日
オスマントルコ帝国海軍が、11月14日襲来時とほぼ同等の戦力をもって、再度の侵攻作戦を開始。先の海戦の際に捕らえた兵士の供述通りとなった。
また、イスタンブール、アレクサンドリア、トレビゾントに潜入した航海者が、オスマン海軍士官から2回目の侵攻作戦に関する情報を得ていた。

それらの情報を入手できた甲斐もあってか、前回を上回る多数の航海者が迎撃海戦に参加。会戦海域においては、オスマン海軍が西欧連合を数で圧倒するも、西欧連合の航海者たちが効果的な砲撃戦を展開するに至ると、オスマン艦隊は次々と潰走した。

2時間に及ぶ激闘の末、オスマン海軍に大打撃を与え、その戦力を大幅に削ぐことに成功した。オスマン海軍の残存勢力は侵攻を完全に断念。西欧連合が制海権を取り戻し、勝敗が決した。


結果と影響
2度に渡る迎撃海戦の勝利は、突如、西地中海への侵攻を行ったオスマントルコ帝国の脅威を排除し、再び平和と安定をもたらすには十分であった。
しかし、1回目と2回目の侵攻作戦の間に態勢の立て直しに成功し、同等の戦力を投入してきたという事実を見るに、今回の海戦で与えた打撃がオスマン海軍そのものを弱体化せしめるには至っておらず、依然、強大な軍事力を保有していると推測される。