ニナ

「おじいちゃん明けましておめでとー!」

ホセ

「おお、ニナや。明けましておめでとう。ユミルカはどうしたのじゃ?まだ起きてこんのか」

ニナ 「うん。昨日遅くまでお母さんとお話してたから」
ユミルカ

「おじいちゃん明けましておめでとうー」

ホセ

「おめでとうユミルカ。眠たそうじゃな」

ユミルカ

「昨日お母さんといーっぱいお話したんだ。カリブでもヨーロッパでも、お母さんはお空で見ててくれるんだね」

ホセ

「…そうか。お母さんは星になったんじゃったな」

ニナ

「うん。きっと昨日はお父さんもどこかで、お母さんとお話ししてたと思うよ〜」

ユミルカ

「今年こそはお父さんに会いたいね!」

ホセ

(二人のお母さんや。どうかいつまでも二人の行く道を見守り照らしつづけてくだされ。二人のお父さんや。どうか二人が迎えに行くまで無事でいてくだされ。わしは二人を立派な大人にしてみせよう…)

ニナ

「おじいちゃーんお腹すいたー!」

ユミルカ

「ごはんはー?」




ペドロ

「イザベル、明けましておめでとう!」

イザベル

「うふふ。明けましておめでとう、ペドロ。今年の目標はもう決まったの?」

ペドロ 「うん。去年はいろんな人のお世話になったから、その恩返しをするんだ」
イザベル

「イワシ祭りのときなんて、ホセさん、ユミルカちゃん、ニナちゃん、それにたくさんの航海者さんのお世話になって」

ペドロ

「みんなに祝福されて、ボクたち結婚したんだよね」

イザベル

「そうよ、ペドロ。私たち幸せ者なんだから!」

ペドロ

「それじゃあ、イザベルの目標は?」

イザベル

「決まってるじゃない。あなたを支えていくことよ」

ペドロ

「イザベル…。 ボク、嬉し…」

イザベル

「だって、ペドロは服のセンス悪いし、寝坊はするし」

ペドロ

「…ちょっと、イザベル」

イザベル

「それに、仕事でもお義父さんに怒られっぱなし…」

ペドロ

「……」

イザベル

「今年も二人で頑張っていこうね、ペドロ!」

ペドロ

「…うん」




ポーリーヌ

「新年といってもすることもなし。ふぁ〜あ、テオドール様こないかねぇ」

テオドール

「新年おめでとうございます、ポーリーヌさん」

ポーリーヌ

「はい、おめでとさんね… って、テオドール様!?」

テオドール

「実に気持ちのいい年明けですね。いかがでしょう、今年の抱負をお聞かせ願えますか?」

ポーリーヌ

「抱負と申されましても、そんな…」
(今年こそテオドール様のハートをゲット!! なんてね…)

テオドール

「僕にはありますよ。気ままに旅を続けながら、僕の宝物を見つけることです」

ポーリーヌ

(宝物って、チャーンス! 立候補するんだポーリーヌ!)
「わたく… しは、その宝物に」

テオドール

「マドモアゼル? 顔が赤いですよ、どこかお体でも?」

ポーリーヌ

「宝物になりた…」

伯母

「これポーリーヌ! 新年からいつまでも寝てるんじゃないよ」

ポーリーヌ

「宝物になりたい! んぁ伯母さん!? あれ、テオドール様は?」

伯母

「なに寝ぼけてんだかね。とっとと目を覚ましてご近所さんに挨拶でもしてきな」

ポーリーヌ

「夢かい…。今年もこんな感じかもしれないねぇ。やれやれ」




ポプリコット

「リュシアン、ディートリヒ、明けましておめでとう!」

リュシアン

「おめでとうございます、リーダー」

ディートリヒ

「めでたいんだな」

ポプリコット

「こらディートリヒ! 新年の挨拶なんだよ。きちんとやりなさい!」

ディートリヒ

「…明けましておめでとうなんだな」

ポプリコット

「ウフフ。二人とも、今年の目標は決めてきた?」

リュシアン

「ええ。私の目標は、ママンの笑顔を守り続けることです」

ポプリコット

「ステキな目標ね、リュシアン。それじゃあ、ディートリヒは?」

ディートリヒ

「オイラは腹いっぱいの肉を食うことなんだな!」

リュシアン

「まったく、お前の食欲には呆れてしまうな…。ところで、リーダーの目標はなんですか?」

ポプリコット

「アタシはね、毒蜂一派をもっともっと大きくすることだよ」

二人

「おお! さすがリーダー!!」

ポプリコット

「そうすれば、リュシアンのママも守れるし、ご飯だっておなかいっぱい食べられるもんね!」

リュシアン

「リーダー… 美しいだけでなく、聡明なお方だ…」

ディートリヒ

「目標を決めたら腹が減ってきたんだな」

ポプリコット

「ウフフ。よーし、家に帰って新年のパーティだ!」

二人

「オー!!」