『大航海時代 Online』をご愛顧いただきまして、誠にありがとうございます。
洋上戦闘における攻撃と防御のバランス、特にアイテム《大砲職人の鍛錬具》に関して、皆様から様々なご意見をいただいております。これらについて、チームDelfinより回答いたします。

※現状のゲームの攻略方法に大きな影響を与える内容のため、予定している仕様変更等に
　 ついて、あらかじめお知らせいたします。

■ 砲撃力強化の必要性と現状の問題点について

昨年12月の「El Oriente」導入以降、フリースタイル造船が実装されたことにより、船の耐久度が相対的に上昇し、プレイヤー同士の戦闘時間が長期化する状態を招きました。これらは特に「大海戦」のような時間が限られた中で戦果を競い合うコンテンツにおいては、戦闘テンポの悪化(※)等、プレイヤーの爽快感を削ぐ結果となっています。
※「大海戦」における戦果表示等、客観的な数値にも現れている状況です。

【 《大砲職人の鍛錬具》の導入意図 】
同アイテムは、大砲を強化するという新たな楽しみをお客様にご提供すると共に、上述の問題点を解消するために「El Oriente」Chapter 2「Ilha Formosa」にて導入されました。
この時点において、貫通力の高い大砲を安定して製作できる別手段(生産レシピの導入)がすでに決定していました。しかし、これらの実装には時間を要し、加えて、急激な戦闘テンポの変化を回避したいという意図から、「砲撃力を上昇させる手段を段階的にご提供する」方針をとりました。そこで《大砲職人の鍛錬具》のみを先行導入する、という形としました。

【 導入による現状の問題 】
《大砲職人の鍛錬具》により、大砲の攻撃力を徐々に上昇させていき、戦闘の攻守のバランスを少しずつ整えていく予定でしたが、強化上限が高すぎることにより、プレイヤースキルで埋め切れないバランス(大砲の貫通力のみによって勝敗が決しやすい状況)が発生しています。さらに現状では同アイテムの獲得機会が極めて限定的であることから、アイテムの所持／非所持による優位性の違いが、開発チームの想定以上に大きくなっている状況です。
※同アイテムを獲得することが著しい優位性を生む状況と判断しています。

■ 《大砲職人の鍛錬具》の仕様変更と“16門砲レシピ”の追加について

上記の問題に関して、以下の2点の対応を行います。

1. 「Catacomb」(カタコンベ)アップデート(2010年8月下旬実装予定)にて《大砲職人の鍛錬具》の仕様を変更
【 砲種ごとに強化可能な上限値を設定 】
貫通力が上限値に達した大砲は《大砲職人の鍛錬具》を使用できなくなります。
これにより、強化可能な貫通力の上限値は現在の上限値以下になります。
変更後、貫通力の上限値は砲種／砲門数によって決定されます。同種(同じ砲種)の場合、砲門数の多いほうが全般的に上限値は高く設定されており、加えて、砲門数の多い大砲ほど、少ない強化回数で上限まで到達できます。また、貫通力をアップできる幅は砲種によって異なり、大砲の種類の違いによる性格付けが一層現れる仕様となります。
なお、これまでの仕様と同様、強化回数が多くなると強化に失敗することがあります。

2. 「El Oriente」Chapter 4にて“16門砲レシピ”を追加
貫通力の上限の範囲内で、より安定的に攻撃力を強化できる“16門砲レシピ”を「El Oriente」Chapter 4にて実装します。皆様にとっては、攻撃力強化の選択肢が増えることになりますが、同レシピの導入においては、入手方法や生産における材料選定等、Chapter 4に向けて調整を重ねてまいります。
詳細な情報についてはChapter 4最新アップデート情報にて、改めてお知らせいたします。

■ 強化上限値を超えた大砲の扱いについて

本件の一連の変更は、船を強化して戦闘に挑む楽しみと、プレイヤースキルによる逆転の要素の双方をバランスよく実現するためのものです。従って一定の移行期間を経た後は、上限値を超える大砲については、貫通力を上限値になるように修正いたします。くり返し《大砲職人の鍛錬具》を使用されたお客様は修正の対象となることがございますが、本件の趣旨をご理解いただけますよう、お願いいたします。
※本作は、戦闘を行うことでアイテムが比較的早期に消費される(耐久度が減少する)バランス
　 となっています。しかし、一部のアイテム(《名工の特殊修理道具》など)で耐久度を回復でき
　 るため、上限値を超えるアイテムがそのまま残り続けることが問題であると判断しました。

■ 今後のスケジュールについて

・「Catacomb」アップデート ／ 《大砲職人の鍛錬具》仕様変更
・「El Oriente」Chapter 4 ／ “16門砲レシピ”追加、上限値を超える大砲の貫通力を修正
※上記を予定しております。各アップデートの具体的な日程については、決定次第お知らせ
　 いたします。