かつては優れたヴァイオリン演奏者であった主人公。 だが、いつの頃からかその音色には影が差すようになり、演奏すること自体が苦しくなっていた。 音楽を続けるかどうか、真剣に思い悩む日々。
 そんな折、祖父の勧めで仙台を訪れた主人公は、晴れやかな表情でトロンボーンを演奏する水嶋 新と出会う。 音楽を楽しんでいるその姿を見て、主人公は彼と同じ「至誠館高校」の吹奏楽部に入ることを決意するのだった。

 だが、長い歴史を誇る至誠館の吹奏楽部は、ある事件をきっかけにふたつに分裂したらしい。 いまや、大勢の部員を擁する「ブラスバンド部」が校内の主流となり、吹奏楽部の部員はたった5人のみ。 廃部寸前の吹奏楽部を救うには、全国学生音楽コンクールで実績を残すしかない。 ヴァイオリニストでありながら吹奏楽部に入部した主人公は、 仲間とともに全国学生音楽コンクールに参加する。 目指すは全国優勝。仲間たちと音を重ねて頂点を目指す、熱い夏がはじまる――。



高校2年生 楽器:ヴァイオリン
音楽的に安定した技術はあるが、個性に欠ける。 その欠点を補うためには他の多くの演奏家と 関わるべきと言われ、各学校に転校することに。


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