かなでと響也が横浜天音学園に転入してから迎えた授業初日。 教室は大学のようで、授業ごとに好きな席に座ればいいようだ。 響也「へぇ、見た感じ、席が決まってるわけでもないみたいだな。 ここは…冷房の吹き出し口があるし、奥の席にしとくか?」 「さてと。授業が始まるまでひと眠りすっか…」 「……………ん…」 席に着くなり、あっという間に寝入ってしまった響也。 教室のドアが開き、かなでと響也の元に歩いてくるクラスメイトらしき男。 氷渡「…おい」 青年は響也を見下ろし、睨みつけている。 氷渡「どけよ…………。そこは俺の席だ」 響也「…………zzz」 氷渡「高いびきかいて寝やがって…。そんな勝手を誰が許したんだ、ああ…!?」 現れた男は、眠っている響也の足をギリギリと踏みつける。 響也「……っ! なんだよ…てめぇいきなり…!」 氷渡「どけって言ってんだよ…! このクズがッ!」 男は手にしてるファイルで響也の横面をひっぱたき、一触即発の雰囲気だ。 響也「痛ってぇな…。席なんて決まってねぇんじゃねぇのかよ!」 氷渡「黙れ、三下。隣に座ってるそこの女もだ。この俺が席を所望してるんだぜ? ガタガタ言わずにどけばいいんだよ」