夕方、横浜天音学園の正門前で待ち合わせる約束をした天宮とかなで。
天宮「やぁ、小日向さん。来てくれたんだね」
  「それじゃあ、行こうか。君と行ってみたい場所があるんだ」
天宮に連れられてきたのは、動物園。
夕方ということもあり、動物たちは少し眠そうだ。
天宮「あ、見て、小日向さん。ライオンがあくびしてる。夕方だし、眠いのかな?」
  「ふふっ、百獣の王でも気の抜ける瞬間ってあるんだな」
昼間とは少し違った顔を見せる動物たちを見ながら園内を回る。
動物園の散策中、ふと目に留まったのは「動物とのふれあいコーナー」
天宮「面白そうだね。行ってみようか」
動物のふれあいコーナーでモルモットやひよことふれあう天宮とかなで。
天宮「モルモットってこんな手触りなんだ。思ってたのと少し違うな。想像より毛質が硬い」
天宮「でも、これはこれでいいね。温かくてさわり心地がよくて…時間が経つのを忘れそうだ」
モルモットに触れる天宮は、どことなく、はしゃいでいるように見える。
「動物が好き?」かなでの問いかけに、天宮はやわらかく微笑んで——。