県の音楽祭についての突撃リポート特別編、第1弾! 今回は一般生徒の声を聞いちゃうよ。 それでは、名前を教えてください。
普通科2年、加地 葵(かじ あおい)。星奏学院へは今年になって転入してきたんだ。趣味は音楽を聞くこと。特に彼女のヴァイオリンが好きだよ。
えーと、彼女とは…?
決まってるでしょう。音楽祭に参加する、普通科の女の子といえば、ただひとり。演奏を聞いた瞬間、彼女の音のとりこになってしまったんだ。ひと目ぼれならぬ、ひと耳ぼれだね。
おお、堂々の告白!それでは、彼女のことを…?
ヴァイオリニストとしても素敵だし、ひとりの女の子としても魅力的だと思ってるよ。…自分には奏でられないあの清らかな音に、僕は憧れてやまないんだ。
えっ? 後半、声が小さくてよく聞き取れなかったんですけど、なんて言ったんですか?
彼女のそばでヴァイオリンを聞けて僕は幸せだな、って言ったんだよ。
本当かなあ…?まあ、いいや。そういえば、確か加地くんには彼女のヴァイオリンに惹かれて転校してきた、という噂もありますよね。
ふふ、話としては面白いよね。そこは記事にするとき多少ふくらませて書いてもらってもかまわないよ。
…肯定も否定もしないんだ。実はかなりのくせ者かも。では、他に注目している演奏者はいますか?
うーん、みんな素晴らしい演奏者だから、僕がコメントするのもおこがましいんだけど……強いて言うなら、柚木さんかな。実は僕の遠縁だとこの間知ったんだ。柚木さんのフルートはいい楽器だよね。
笑顔なのに妙な緊張感が…ここは、さわらぬ神にたたりなしかな。…それでは、最後に、音楽祭を楽しみにしているみなさんに向けて一言お願いします。
彼女が音楽祭に出てくれたことは、僕としてもうれしいよ。演奏を聞く機会が増えたからね。彼女のファン第1号として心の底から応援してる。みんなにもよかったら、彼女のヴァイオリンを聞いてほしいな。
※インタビューは、「100万人の金色のコルダ」の設定に基づいた内容となっています。
