夜の公園で、カナタに水を向けると、彼は少しずつ、自分の思いを語り始めた。
やがてそれは、堰を切ったように溢れ出す。
カナタ
「会えばふっきれると思ってたのに。なんなんだよ、これ。全然、忘れらんねーじゃん」
カナタ
「こんなんじゃ、オレは……。」
とん、とカナタの頭が、肩の後ろに触れる。
カナタ
「ごめん。ちょっとだけ、このままでいさせて……」