■一般人の認識としては…

質問：

「ジェム」は一般人の間にも出回ってますが、

一般の人達はジェムが守護聖と関係あることは知らないと思うのですが、

全部で９コというのは知っているのでしょうか？

また、ジェムと名付けたのは誰なのでしょうか？

【by　永流　若葉】

回答：

そもそも『ジェム』の存在を多くの人々が知ったのは、

ネットワークや雑誌などのマスコミに流れる情報によってでした。

事の起こりはといえば……

最初の１個はアルカディアの地中から偶然に発掘され、

それが宝石ブローカーの目にとまって、大々的に売り出されたのです。

数回にわたる発掘でさらに数個が発見され、そのほとんどがリモージュ宇宙に運ばれます。

そこで大きな宝石店へ売り渡されたり、宝石商が独自のルートで得意先に流したりして、

まず貴族階級や富裕層、ファッション界などで話題になりました。

それから一般層へ、マスコミを通じて「あの有名女優も持ってる幻の宝石！」などと宣伝が打たれます。

人々の間で話題になると、本物が手に入らない庶民のために安価なレプリカが造られたりして、

ちょっとしたジェム・ブームが起こったわけです。

ジェムの名づけ親は明らかではありませんが、たぶんこの過程のどこかでつけられた名前でしょう。

その間に、『闇』のジェムが発動したため、聖地がこの石の恐るべき力に気づきました。

出所がアルカディアであることを突き止めると、当地の行政に捜査を依頼します。

情報を聞きつけて、ジェムを奪われることを恐れた宝石商は馬車で夜逃げをくわだてました。

しかし、慌てるあまりにジェムを路上に落としてしまったのです。

以上が「青空の軌跡」でアルカディアの少年たちにジェムの渡った真相ですが、

これが果たして偶然の産物だったか、それとも何かの運命が働いたためなのかはわかりません。

それからは、ＯＶＡ２でお分かりのように、聖地がサクサクとジェムを回収していってしまったので、

一般の人々にはジェムの正確な数どころか、どこから来て現在どこにあるのかも不明となってしまいました。

たぶん「ちょっと前に、幻の宝石って話題になったけど最近は聞かないねぇ」などと言われ、

静かに忘れられていくのではないでしょうか。

もっとも、まだすべてのジェムが登場したわけではないので、いつ何時ひょんなところに現れて、

騒ぎを起こさないとも限らないのですが……。

永流さん、こんな感じでおわかりいただけましたでしょうか？