■彼らは何を忘れたか?

 

質問:

アンジェリーク外伝4のvol.1で、ティムカ様の王位が消滅した時、

ティムカ様、ヴィクトール様は前王様がいらっしゃる離宮にいることになっていて、

ティムカ様が「僕はこの星の王です」とおっしゃったとき、

前王妃様は「王? 何を言っているの? 」とおっしゃいますが、

その後のシーンで前王妃様は前王様に対して

「陛下」と呼びかけていらっしゃると思うのですが、これはどういうことですか?

お母様は旦那様が王であられたことを覚えていらっしゃるのでしょうか?

【by 春菜未紗】

回答:

そうです。前王妃は、前王のことは王であったと認識しています。

 

最初に答を言ってしまいましたが、どういうことかご説明しましょう。

『白亜宮の惑星』の異変は、まず最初に「惑星上から子供たちが消えた」ということ。

二つめが、人々がティムカを王とみなさなくなった、ということです。

何か正体不明の力が働いて、人々の意識を変えたのですが、

具体的にどのように変えられたかについては、以下のCDでのセリフをご覧ください。

ジュリアス 「ティムカが、王ではなくなったというのだ」
クラヴィス 「……ほう」
ジュリアス 「王の座を追われたわけでも、正式に退位したわけでもない。
ただ突然に忘れ去られた、というのだ。
つい数分前まで王の側近だった老人が、国王などいないと言い出す。
先王の退位後、大臣たちの統治する共和国になったと言うのだそうだ」

聖地のジュリアスが、ルヴァたちからの報告内容をクラヴィスに語っているシーンです。

これによると、惑星の人々は「王権」そのものを忘れたわけではなく、

ティムカの存在を認識しなくなったわけでもないようです。

ただ、「現在、白亜宮の惑星は共和国だ。国王は存在しない」と思いこんでいるようなのです。

つまり前王については、「元、王だった人」、ティムカは単なる「元王子」と考えられています。

ですから前王妃の態度は、前王には「陛下(すでに退位した王)」ティムカには「私の息子(王にあらず)」なのです。

春菜さん、ご理解いただけましたでしょうか?

 

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